人間同士の絆

「今、話題の動画はサバイバル
!」と高校生が目を輝かせて語っていた。道具や食料を一切待たず、無人島や秘境で数日間を生き抜くという、アメリカのテレビ局の企画である。

実際に見て、引き込まれた。まず水や食料の調達。次に火の確保。そして居場所の整備。全てが簡単ではない。だがその分、達成した時の喜びが痛いほど伝わってくる。"便利さの中で何か忘れてはいないか"とのメッセージが、若い心に響くのだろう。

民族学者の宮本常一氏の言葉を思い出す。徹底したフィールドワークの中で、社会の「進歩」と「退歩」を見つめた氏。
「すくなくも人間一人一人の身のまわりのことについての処理の能力は過去にくらべて著しく劣っているように思う。物を見る眼すらがにぶっている」

IT化、グローバル化、人口知能(AI)・・・社会の大きな変化の中に人間もかってない変化を迫られている。だからこそ、時代に色あせない、人間にとって本当に大切にすべきものは何かを見つめたい。

時代が変わろうと失ってはならないものーーー探求心、創造力、希望を生み出す生命力、人間同士の絆も拳げられるだろぅ。一人を励まし、内なる力を引き出すリライズ運動の意義をかみ締める。