勝利の春

評論家の外山滋比古氏がリンゴの産地を訪れ、傷のついたリンゴを買い求めた時のこと。

店員から「お客さん通だね」と声を掛けられた。傷のあるリンゴは修復しよぅと糖分を多くだすので、かえって甘さが増すという。

某大学を受験したが不合格だった宮崎の女子。電子機器メーカーに就職し、通信教育部で学んだ。
不規則な勤務の中でも勉学に励み、7年半で卒業。小学校の教員免許め取得した。

「この十数年は挫折や苦労の連続でした。でも今は、全てが自分の財産になったと感謝しています」。

昨年、8度目の挑戦で教員採用試験を突破。今春、教壇に立つ。

受験シーズンも大詰めとなった。思うよぅな結果がでず、不安に心揺れる友もいるだろう。だが、努力を重ねた事実は決して消えない。勉学で磨いた力と心は、自分自身の宝である。

『自分は自分なりに、できることをやり切った』と言える戦いをすれば、その人が勝利者です。

挑戦し続ける人に、敗北はない。"勝利者の春"を目指す友に、心からエールを送りたい。