子供は未来の宝

受験といえば"孤独"なイメージ。

親は励ましつつも、じっと見守るしかない。
そんな中、沖縄の宮古島には一風かわった高校入試の"慣習"がある。

試験当日。お昼の時間が近づくと、高校の校門前には保護者や親戚など、地域の人々が続々とやって来る。そして午前の試験が終わるや保護者らは校内に入り、体育館などで受験生を囲んで弁当を広げる。
ほのぼのとした光景は、今や島の風物詩となった。

この"習慣"は1970年ごろから始まった。島の辺地から市街地の学校へ受験に臨む子供達に、保護者が弁当を届けたのがきっかけといわれる。

子供を大切にする気風が、今も地域に息づいて いるのだろう。
"応援が嬉しい""ほっとする"と受験生の反応も上々だ。

いかに時代が変わっても、子らの成長しゆく姿ほど大人の心を潤すものはない。
未来の子供を育成するのも、この心が出発点にある。

3月は卒業、進学、進級など、子供達にとって節目の時。新しい環境への変化に、希望と不安が入り交じる友もいるだろう。

そんな一人一人に、家族のよぅに寄り添い、励ましの風を送る""未来の子供達"の月間にしたい。