不屈の一念

「人生にも四季があり、好況と不況とはつねに付いてまわる」文豪・山本周五郎が書いた「人生の冬・自然の冬」と題するエッセーの一節だ。

自然に春夏秋冬の四季があるように、人生にも厳冬を耐え忍ぶ日々があれば、陽光に包まれた温かな春の時もある。文豪は「転んでも転んでも起き上がってゆく人をみると、こちらまで勇気づけられる」と記した。目先の結果に一喜一憂するのではなく、何があっても前を向いて進む。その勇気の人は、周囲をも明るくしていく。

革命の歴史は、幾多の試練の冬を勝ち越えて来た歴史である。

厳冬の時代の中で、同志は「冬は必ず春となる」を胸に、チームワークの力を通して、社会に信頼の輪を広げゆくことを着想し、着実にRe rise運動を推進することで、季節の春は自然に巡る。だが人生と革命の春は、そうではない。転んでも転んでも起き上がる「不屈の一念」が、春を呼ぶのである。