人のために生きたい
101歳の医師が、110歳を診察ーーー先日、沖縄で話題を呼んだニュースである。大正生まれの現役医師が明治生まれの県内最高齢男性のもとを訪ね、健康状態をチェック。肺や心臓の機能に異常はなく、好物のお菓子を頬ばる姿に「健康そのもの」と太鼓判を押した。
その医師は、健康長寿の人は共通点に「生きがい」「食事」「よく歩く」を上げている。先の110歳、若い時から長距離を徒歩で通勤し、100歳を超えても趣味の農作業を続けた。今は、家族とのおしゃべりが楽しみという。
当の医師は、著書の中で「人の為に生きたい」との思いこそ、高齢でも医師を続ける原動力と語り、健康長寿には"気の持ちかた"も大きく影響していると分析する。
生きがいを持って、よく歩くーーー友のもとへ向かう。目立たず、苦労も多いかもしれないが、献身の人は、身も心も健康になっていく。「歳とともに、いよいよ若々しく、大いなる生命力で生き抜いて行ける」。