生涯青春の心で

福岡市東区に住む116才の女性が先月、「存命中の記録に認定された」

生まれた1903年(明治36年)はライト兄弟が人類初の有人動力飛行に成功した年である。"これまで一番楽しかった出来事は?"と問われ、「今」とうれしそうに答える姿が印象的だった。

前向きに生きる人は常に若々しい。"励ましの達人"と呼ばれる宮崎の壮年の姿が重なった。昨年は500人以上の知り合いの元に指導に歩いた。家族の病や経済苦など宿命の嵐を勝ち越え、地域では自治会長や老人会長を務めてきた。今年90才。「今が一番幸せじゃ」と壮年も言う。「でも、もっと大事なのはこれから!今年の励まし目標も3桁じゃよ」。かくしゃくと語る笑顔がまぶしかった。

生き生きとした先輩に会うと、こちらも心がシャキッとする。先生の言葉「何歳になっても、新しい何かに挑戦する人は、若々しく生きていける。それが真の人生である」をかみ締める。

高齢社会は日本だけの課題ではない。2050年には世界の6人に1人が65才以上の高齢者になるという。高齢社会を自分らしく、どう生きていくか。生涯青春の心で地域活性化に奮闘する友の姿に「人生100年時代」を生きるヒントがある。