私は、必ずこうなる
夢を持つ人は美しい。夢の実現に生きる人はさらに美しい。
2016年の体験主張大会で、「冬の農業」を「地域の一大産業」にする夢を語った長野県の60代の壮年。幅24メートル長さ90メートルの巨大ハウス2棟で約9000株のトマトを通年栽培する。中でも、冬の厳しい寒さを乗り越えたトマトは果物のように甘く芳醇で「魔法のトマト」と大人気。この話を聞いた知人の紹介で、今、島根県最大規模のトマト団地を任されている。
兵庫県で酒米を作る70代の婦人は17年の同じ大会で、「我が家の"日本一の山田錦"で"日本一のお酒"を造りたい」と。彼女の夢を知った友人が尽力し、造り酒屋が決定。昨春に続き、今春も大吟醸酒ができた。今や市長も太鼓判をおす地域の名産品として、ふるさと納税のお礼の品にもなっている。
二人に共通するのは、皆の前で夢を語ったこと。心からの思いが声となって伝わると、自分一人の夢がみんなの夢に変わるのかもしれない。仏法の一念三千の哲学は、心の限りない広がりを教える。
夢を持つのに年齢は関係ない。「わたしはそんなふうにはなれない」と思えば、未来の自分を壊すことになる。「私は、必ずこうなる❗」と思えば、未来の自分をつくることになる。心一つで、人生はいくらでも開けていく。